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レッスン日記

I sink so ...?!

英語落語のお稽古でごいっしょさせていただく、神戸の英語の先生は、長く、シンガポールで日本語教師をされていた方。マレー語もよくご存知で、いくつか教えていただきました。「サマサマ」(Me, too.) は使えそう。でも、「ギラギラ」(変な人)は使わない方が・・・。

マレーシアで、一般の人たち(タクシードライバーやお店の店員さん)の英語がときどきわかりづらいのは、発音よりも、文法的に省略しているところに問題がありそう。現地在住の友人は、だんだんそういう英語になじんできて、インターナショナルスクールに通う、高校生のお嬢ちゃんから、「ママ、今の(英語)はひどいよ」と、注意されるのだとか。

私も、大学のアカデミックな英語と、町の人たちの英語のギャップに戸惑いながらも、たまに、マレー語を使って、相互理解度を深めたいと思います。


ところで、発音と言えば、レッスンで気になって、直しているのが、really と、for 。

Really? は、「リアリイ~?」になりがち。どうしてそうなるかというと、カタカナ語の影響と、強勢(アクセント)が後ろにずれるから。これは、小学生は英会話たいそう、その他で、中学生もテキストによく出てくるので、折に触れて練習。渡辺謙さんがCM で言っていた"Really?" は、良かったと記憶しています。さすが、ハリウッド仕込み。

for は、「フォア」と、はっきり「ア」をくっつけちゃう癖がついてしまっていて、こちらの方が、「リアリイ」よりも修正が難しいみたい。食べるものを話すスピーチで、for breakfast (朝食に) のように何度も出てくると、とても気になる。


ところが、発音を直しながらも、英語が世界共通語であることについて示唆されている記事にも大いに納得します。本名信行先生は、私の母校でも教鞭を取っておられた方。「英語教育」10月号に、th の発音について、

I think so. が、I sink so. に聞こえたからと言って、だれも、「私はそう沈みます」とは誤解しないだろう。

と書かれています。

共通語というと、一つしかないように思われるかもしれないけれども、いろいろな英語(発音だけでなく、文法、その他)があっての共通語であって、多様性をまず認め、お互いの英語でコミュニケーションを、ということ。まさに、マレーシアでの英語体験はこれですね。

しかしながら、教室では、しつこく発音練習します。この、think sink の違いは、「沈んでしまってどうすんの~!?」と、笑いを誘って、違いを印象付ける私の鉄板ネタでもあります。
by lessonreport | 2013-10-13 11:46 | 英語、いろいろなこと

徳島の英語教室リトルカナダです。wwwb.pikara.ne.jp/littlecanada

by lessonreport