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レッスン日記

音韻処理

教室では徳島新聞、もう1軒の自宅では全国紙を購読しています。その全国紙に、最近、大学入試の英語試験について特集されていて、興味深く読んでいます。また、特筆すべきことがあれば、お伝えしますね。

さて、今日は、音韻処理について。

私が小学6年生で英語を習い始めたとき・・・と書くと、長いお付き合いの保護者様たちから、それ、知ってます、との声が聞こえてきそうですが・・・当時は、小学生の英語教室も教材もない時代。中1の教科書を暗唱できるくらい音読しました。その先生は、文の固まりでインプットしてくれました。日本語訳は最小限で、文法の説明もなかったと思います。でも、内容を理解し、文法ルールにも気づき、語彙もサクサク覚えました。今覚えば、音韻処理の回路ができたのだと思います。

単語を見て、その読み方がわかる。単語を聞いて、それが書ける。

日本語(かな)のように、音と文字がマッチしている言語と違い、英語は一つの文字が複数の音を表し、一つの音を複数の文字が表記する。だから、難しい。

中学に入って英語の授業が始まると、単語が覚えられない(読み、スペル、意味)ことから、読み(黙読、音読とも)に難しさが出て、内容理解にも影響を及ぼすことがあります。

小学校で英語教科化が進み、読み書きを取り扱うようになると、国語において潜在化していた問題が表面化することも考えられます。しかし、危惧するばかりでなく、逆手に取れば、中学で本格的に文法や長文に取り組むようになる前に、介入できると考えられます。

中学や塾の一斉授業で、個々の生徒たちの難しさ、困り感がどこからきているのかを把握できる状況の先生がどれくらいいらっしゃるのか。

知的レベルが高い子でも、何度も出てきている単語が読めない、または、読み間違う、スペルが覚えられない場合は、音韻処理に問題があると思われます。書いて、書いて、100回書いても覚えられないのには理由があるのです。ワーキングメモリなど、他の要素が関連していることも多いです。

教室の生徒さんで、高学年になるまで、聞いたり、話したりする力に比べ、文字関連が苦手でも、学校の英語のテストを負担に感じる年齢になる前に、英語のレッスンを継続していると、読み書きの難しさが徐々になくなり、むしろ、得意になった子が複数いました。学校の英語の成績も総じてハイレベルでした。

個々の特性に応じた教育プランの仕組みがあるかどうかという点において、日本は、欧米はもとより、アジア諸国からも遅れていると思われます。私のような、英語教育プラス読み書き困難に関する勉強をしている専門家が、もっと啓発していかなければいけないという使命感がずっとあります。

保護者様にはなかなかお伝えしきれないもどかしさもありますが、子どもたちには、一人一人が必要としているものに響くレッスンをしています。









Little Canada English School
リトルカナダ英語教室
http://wwwb.pikara.ne.jp/littlecanada/
by lessonreport | 2017-07-18 21:09 | Overcoming Dyslexia

徳島の英語教室リトルカナダです。wwwb.pikara.ne.jp/littlecanada

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